HTML知らなくても大丈夫!Geminiに頼んでBigQuery直結フォームを作ってみた

どうも3号です。
いよいよ来週からJAPANJAMですね。
5/3のチケット取れたのでCreepy Nutsが楽しみというのはあるのですが
最近全然知らないアーティスト見るのも楽しくなってきました。
今年もいい出会いがあることを期待してます。

ということで本題です。

スプレッドシートの操作を自動化したり、日々の定型業務を効率化したり。Google Apps Script(GAS)を使って、皆様の業務は格段にスムーズになっていることと思います。GASは本当に便利ですよね。

でも、いざ

「外部からデータを集めるための、もっとカスタマイズできるWebフォームが欲しい」 「集まった大量のデータを、もっと高速に処理・分析できるデータベースに直接入れたい」

となったとき、「うーん、GASだけだと難しいかな…」「HTMLとか、データベース連携とか、敷居が高いな…」と感じることはありませんか?

実は私も、あなたと同じようにGASで色々な自動化をしている一方で、そういった「GASのちょっと外側」の領域に難しさを感じていました。

しかし今回、GoogleのAI「Gemini」と一緒に挑戦したことで、HTMLの知識が全くない私でも、オリジナルのWebフォームからデータを直接「BigQuery」という強力なデータベースに入れる仕組みを構築することができたのです。

この記事では、「GASは書けるけど、その先どうしよう?」と考えているあなたに向けて、私の挑戦記と、AI(Gemini)がどうそのギャップを埋めてくれたのかをお話しします。読み終える頃には、あなたのGASスキルをさらに活かすための、新しいAI活用術のヒントが得られるはずです。

GASは、スプレッドシートのデータを操作したり、簡単なUIを作成したり、外部サービスと連携したりと、本当に幅広いことができます。私自身も、GASを使って様々な業務効率化ツールを作ってきました。

簡単なデータ収集であれば、Googleフォームを使ってスプレッドシートに回答を蓄積し、GASでそのデータを処理するという方法で十分でした。

しかし、特定の要件を満たそうとすると、標準のGoogleフォームでは難しかったり、スプレッドシートでの管理に限界を感じたりすることが出てきました。

例えば、過去に困ったのが、iOS端末でGoogleフォームを開いた際に、日付入力フィールドが期待通りにカレンダー形式にならず、手打ちになりがちで入力ミスが発生しやすかった点です。また、データ量が増えるにつれてスプレッドシートが重くなり、GASでの処理も遅くなることも課題でした。

もっと柔軟な入力形式に対応できて、大量のデータをストレスなく扱える、本格的なデータ基盤が必要だと感じるようになったのです。

次に私が目をつけたのが、Google Cloudが提供する「BigQuery」です。BigQueryは、ペタバイト級のデータを扱えるほど高速で、分析基盤としても非常に優れています。

BigQueryにデータを集約できれば、

  • 大量のデータでもサクサク処理できる
  • 様々な形式のデータを一元管理しやすい
  • 他のデータソースと簡単に連携できる
  • GASと連携して、より高度な自動化や分析レポート作成が可能になる

といった大きなメリットがあります。

もちろん、GASからBigQueryにデータを書き込むことも可能です。しかし、これをWebフォームと連携させて、入力されたデータを直接BigQueryに入れる仕組みをゼロから作るとなると、HTMLでフォームを作り、JavaScriptなどで入力チェックを行い、サーバーサイドでデータを受け取ってBigQueryのAPIを叩く、といった Web開発やデータベース連携の知識が必要になります。

GASは書ける私でも、このあたりの技術は専門外。一から学ぶには時間もかかりますし、正直なところ「ちょっと面倒だな…」と感じていました。

「GASは書ける。BigQueryも使ってみたい。でも、HTMLやWeb連携のコードは書けない…このギャップを埋める方法はないか?」

この状況で、私の思考はAIへと向かいました。
「もしかしたら、私が苦手な部分をAIが補ってくれるんじゃないか?」そう考えたのです。

そこで、まるで同僚に相談するような感覚で、Geminiに話しかけてみました。

私のスキルレベルとやりたいことを伝えたところ、Geminiは期待以上の応答を返してくれました。

Geminiと一緒に作り上げたフォームは、非常にシンプルなHTMLベースのものです。特別なデザインは加えていませんが、必要な入力フィールド(テキスト、日付など)と送信ボタンが配置されています。iOSでの日付入力も、カレンダー形式になるようにGeminiに適切なHTML/JavaScriptコードを教えてもらい、無事解決しました。

完成したフォームはこちらです

これにより今まで部署ごとに存在していたフォームを1つにするという課題も解決することができました。

BigQueryにデータが集まり始めたら、次にやりたいのはもちろん分析です。ここでも、AIの力を借りてみました。

BigQueryのデータをAI分析ツールや、Gemini自身に読み込ませて、様々な角度からデータの傾向を分析してみました。例えば、「どの時間帯にデータ入力が多いか」「お客様の声の傾向は?」といった基本的な集計から、簡単な分析まで。

AIは、分析結果から示唆を抽出してくれたりするので、非常に効率的にデータ活用のヒントを得ることができました。

結論:GASスキル × Gemini = 無限の可能性

今回の「HTML知識ゼロからのBigQuery連携フォーム作成」を通して、私はGeminiのコーディング能力と、AIと協業することの大きな可能性を肌で感じました。

特に、GASは書けるけれど、Web開発やデータベース連携といった領域に踏み出すことをためらっていた方にとって、Geminiは強力な架け橋になり得ます。

  • 苦手な技術領域のコード生成や学習をサポートしてくれる
  • エラー解決や機能追加の相談相手になってくれる
  • 新しいアイデアを実現するスピードを格段に上げてくれる

もはや「プログラミングは特定の言語を習得しないとできない」という時代ではありません。あなたの持つGASという強力な自動化スキルに、GeminiというAIアシスタントの力を組み合わせることで、これまで諦めていたことや、難しそうだと思っていたことにも、どんどん挑戦できるようになります。

まとめ:AIと一緒に、あなたの自動化・効率化を次のレベルへ

この記事では、GAS経験者の私が、HTML知識ゼロの状態からGeminiを活用してBigQuery連携データ収集フォームを構築した体験談をご紹介しました。

AIの進化は目覚ましく、私たちの働き方やスキルの定義を変えつつあります。特に、GASで日々の業務を効率化しているあなたにとって、Geminiはさらなるステップアップのための最高のパートナーになり得ます。

ぜひ、あなたも「AIとなら何ができるだろう?」という視点で、日々の業務の課題や実現したいことに向き合ってみてください。

Geminiと一緒に、あなたの自動化・効率化を次のレベルへ引き上げましょう!

木下 慶太郎
木下 慶太郎KINOSHITA KEITAROU
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法政大学経済学部経済学科卒業後、現在のヒカリシステムに入社。

最近体重が人生のMAXに到達しました。

なので自転車通勤をはじめました。

でも、痩せません。助けてください。

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