どうも3号です。
最近暑いんだか寒いんだかよくわからない日々が続いておりますが体調いかがでしょうか。
私はベッドの敷パッド夏用に変えたとたんさむくなったのでしばらく震えながら寝ておりました。
さて本題です。
GoogleのAIノートツール「NotebookLM」は、ドキュメントやメモ、Webサイトなどを読み込ませて、それに基づいた要約や質疑応答ができる便利なツールです。しかし、現時点(2025年4月)では、残念ながらGoogleスプレッドシートのような表形式データを直接データソースとして指定することができません。
「スプレッドシートにまとめたデータをNotebookLMで活用したいのに…」とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな時、代替案として注目したいのが、Google Cloudの「AI Applications」(旧Vertex AI Agent Builder) です。
Google Cloud AI Applications(旧Agent Builder)とは?
AI Applicationsは、Google Cloudが提供する、より高度でカスタマイズ性の高いAIエージェント(チャットボットや検索エンジンなど)を構築するためのプラットフォームです。エンタープライズ向けに設計されており、様々なデータソースと連携し、特定の業務に特化したAIソリューションを開発できます。
以前は「Vertex AI Agent Builder」という名称でしたが、現在は「AI Applications」という包括的なサービス名の一部として提供されています。
AI Applicationsの強み:Googleドライブを直接参照できる!
NotebookLMとAI Applicationsの大きな違いの一つが、データソースとしてGoogleドライブを直接指定できる点です。
これにより、以下のようなメリットが生まれます。
- Googleスプレッドシートをそのまま活用: Googleドライブ内のスプレッドシートファイルを、AIエージェントの知識ベースとして直接利用できます。CSVなどに変換する手間が不要です。
- 他のドライブファイルも対象に: スプレッドシートだけでなく、Googleドキュメント、PDFなど、ドライブに保存されている様々な形式のファイルをまとめて参照元に設定できます。
- フォルダ単位での指定: 特定のフォルダを指定すれば、そのフォルダ内のファイル群をまとめてデータソースとすることが可能です。
AI Applications実際に使ってみた
以下の画像はGeminiに作ってもらったダミーの面談内容(ドキュメントに記載)を参照元にし、
AI Applicationsに読み込ませて検索をかけたものです。
あらかじめ要約をどのようにするかのプロンプトが入れられるので
以下のように出力が可能になります。(もちろんスプレッドシートも可能です)


注意点
- 設定の複雑さ: NotebookLMに比べると、Google Cloudの知識が必要となり、設定手順は複雑になります。
- コスト: AI ApplicationsはGoogle Cloudのサービスであり、利用量に応じた料金が発生します。無料枠もありますが、本格的な利用にはコストがかかる可能性があります。
まとめ
NotebookLMの手軽さは魅力的ですが、スプレッドシートデータをAIの知識源として直接活用したい場合には、現時点では機能的な制約があります。
その代替案として、Google CloudのAI Applications(旧Agent Builder) を利用すれば、Googleドライブをデータソースとして直接連携させることが可能です。これにより、スプレッドシートを含むドライブ内の情報を、より高度なAIエージェントの知識ベースとして活用する道が開けます。
設定の難易度やコストは上がりますが、NotebookLMでは実現できないデータ連携を求める場合には、AI Applicationsの利用を検討してみてはいかがでしょうか。それぞれのツールの特性を理解し、目的に合わせて最適なものを選択することが重要です。
もっと詳しく知りたいという方は是非お問合せください!